頭痛について
頭痛
『頭が痛い』というのは、日常的に感じる不調の中でもかなり多く、
しかもつらさの度合いでもおそらくトップクラスといえるのではないかと思います。
頭痛はどうして起きるのか、どうしたら楽にできるのかご紹介していきます。
こんなことが頭痛の原因になります
多くの人が毎日の暮らしのいろいろな場面で頭痛を体験していると思います。
それぞれどんな頭痛なのか、なぜ頭痛が起こるのか説明していきます。
目の疲れ
パソコンなどにより、目のピント調節を行う筋肉を使いすぎると、緊張性の頭痛をまねきます。
ストレス
心配や不安などの精神的なストレスが長く続くと、頭痛を起こすことがあります。
肩こり
デスクワークやお仕事上の姿勢により、肩や首の筋肉が緊張し頭痛が起きます。
生理
生理前から生理にかけて女性の体では女性ホルモンの分泌が急激に減少します。
女性ホルモンのうち卵胞ホルモンは、血管の緊張を調節しており、これが激減することで血管が不安定になり痛みが起こると考えられます。
寝不足
よく眠れないことがストレスになるほか、寝る時間がないほど忙しいことも
ストレスになり、頭や首の筋肉が緊張して、頭痛が起こります。
また寝不足により疲労が回復できず、体の緊張もほぐれないので頭痛をまねきます。
首のズレ
無理な姿勢が続き、背骨がゆがみ、首の骨のズレが起きると頭痛が起きやすくなります。
又、過去の事故や転倒などによる首の骨のズレからも頭痛が起こります。
あごの不調
アゴの関節が痛む、だるい、口が十分に開かないなどの不調(顎の問題)があると、
アゴやコメカミ、後頭部の筋肉が緊張して、頭痛が起こります。
アゴの噛みあわせが悪いだけでなく、ストレスがあって知らずに歯をくいしばったり、寝ている間に歯ぎしりをすることなどが原因とも考えられます。
薬の飲みすぎ
頭痛もちの人が、鎮痛剤を飲みすぎることで、ますます頭痛がとれなくなったり、痛みがひどくなることがあります。
これは「薬剤誘発性頭痛」とも言われる血管性のもの。
頭痛が起こると、脳では自然に痛みの抑制作用が働きますが、薬を飲み過ぎるとこの作用が乱れ、逆に痛みを誘発してしまうのです。
二日酔い
アルコールが体内で分解されてできるアセトアルデヒドという物質によって、
脳の血管に炎症が起きるために生じます。
寝すぎ
寝すぎて頭痛が起こることも。長時間眠って普段の緊張から開放されたとき、
収縮していた血管が拡張して痛みが起こると考えられます。
特に、多忙な一週間から開放された休日に起こりやすく、「週末頭痛」とも呼ばれます。また、極度の空腹のときにも低血糖から頭痛が起こります。
虫歯
虫歯があると、痛みでうまく物が噛めなかったり、つい反対側ばかりで偏って噛むことになります。それで筋肉に負担が掛かり、頭痛が起こってきます。
風邪
風邪を引くと、進入した風邪ウィルスを排除しようとして、体の免疫機能が働きます。
このとき、免疫細胞から輩出される物質の影響で、発熱やだるさなど全身的な反応が起こり、さらに痛みの感度も高まって、頭痛や関節痛、筋肉痛などが生じます。
風邪の時の頭痛は、いわば体がウィルスと闘っている証拠です。
カフェインのとり過ぎ
カフェインには血管を収縮させる作用があり、摂りすぎると、その作用が切れたときに、逆に血管が広がり神経を刺激して痛みが起こってきます。
冷たいものの飲食
カキ氷やアイスクリームを食べたときに感じる、キーンとする頭痛。
これは、口の中の刺激が顔に広がる三叉神経(顔の感覚やあごの運動にかかわる神経)に伝わり、同じ三叉神経が管轄する前頭部に痛みがあると錯覚するために起こるもの痛みの混線による頭痛といえます。
タバコなどのにおい
タバコの煙で、頭痛が起こる人も。これは、においの刺激に対する拒否反応として起こる、
血管性の頭痛と考えられます。
ほかに、住まいの建材や接着剤などに使われる有害な化学物質によって、頭痛や吐き気目の痛みなどが生じる「シックハウス症候群」も、有害物質の刺激に対する拒否反応の表れといえるでしょう。
うつ病
うつ病は、落ち込みや意欲の低下、不眠などが見られる心の病気。
様々な身体症状も現れ、特に頭痛はうつ病の人の84%に見られるといわれます。痛みというよりは「すっきりしない」「もうろうとする」といった、頭の不快感が中心です。
飛行機
飛行機に乗ると頭痛が起こることがあります。
これは急激な気圧の変化によって、酸素が不足するため、血管が拡張して頭痛が起こると考えられます。高い山に登ると起こる、いわゆる高山病の頭痛も同じ理由によるものです。
頭が痛くなるしくみは、大きく2タイプに分かれます
ご自身に当てはまる項目をチェック
片側、時に両側が痛む
ドクンドクンと脈にあわせて痛む
家事や仕事ができないほど痛みがひどい
階段の昇降などで動くと痛みがひどくなる
吐き気や嘔吐があり、光や音に敏感になる
月に1~2回、多くて週に1回程度痛む
始まると4時間~3日ほど痛みが続くことがある
頭痛の前にきらきらした欠片が視界にあらわれる
4つ以上思い当たる方は
血管が炎症を起こし、ズキズキする片頭痛(偏頭痛)タイプです。
ズキズキ片頭痛(偏頭痛)タイプの方の
もう少し詳しい情報と対策は
⇒こちらへ
上の片頭痛(偏頭痛)タイプに当てはまらなかった方はこちらをチェック
後頭部から首筋にかけて両側が痛む
頭全体が締めつけられ、圧迫されるように痛む
痛みはつらいが寝込むほどではない
動いても痛みの度合いは変わらない
肩こりや目の疲れ、めまいなどがある
ダラダラと毎日痛む、また、週に数回痛む
精神的なストレスが気になる
入浴やマッサージをすると楽になる
4つ以上思い当たる方は
筋肉が緊張するコリコリ、緊張型頭痛タイプです。
コリコリ緊張型頭痛タイプの方の
もう少し詳しい情報と対策は
⇒こちらへ
男性に多い 群発性頭痛
20~30代の男性に多い慢性頭痛の一種
片側の目の奥や周囲、眉のあたりに「えぐられるような感じ」の痛みが突然起こり、
15分~3時間ほど続いて自然におさまります。
真夜中から明け方の睡眠中に起こることが多く、群発地震のように、1~2ヶ月間毎日のように起こり、これが毎年、あるいは2~3年に1回症状が出ます。
目の奥の血管に、片頭痛のように炎症が起きて痛むと考えられ、目の充血や涙、鼻づまり、
鼻水、額の汗などの症状も。
発作の時期には誘引となるお酒や長風呂などを避けるのがよいでしょう。
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